血液中で酸素運搬に使われる金属は鉄と銅だけではないのだ

実は、血液中で酸素運搬に使われる金属として、鉄と銅以外にもバナジウムが知られています。

▼主な例:

・バナジウム系
– ホヤ類(尾索動物)の一部が持つ「バナドサイト」という血球
– ヘモバナジンという青緑色の色素タンパク質を含む
– ただし、酸素運搬機能については議論があり、むしろ硫酸の濃縮や防御機能に関わる可能性も指摘されています

・その他の金属を含む呼吸色素
– コバルト – 一部の環形動物で報告例がありますが、詳細は不明確
– マンガン – 一部の無脊椎動物で酸素結合に関与する可能性が示唆されていますが、主要な酸素運搬色素としては確立していません

・主流の酸素運搬色素
– 鉄 – ヘモグロビン(脊椎動物)、ヘモエリスリン(一部の無脊椎動物)
– 銅 – ヘモシアニン(軟体動物、節足動物)

バナジウム以外の金属については研究途上の部分も多く、鉄と銅が圧倒的に一般的な酸素運搬金属として機能しています。